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 20191106
フルカリ展の話 -2-

今回展示するフルカリは、元々2.5メートル程あるベールをトリミングし大小さまざまな大きさの額に収めたもの。元の大判のベールは約4枚あり、そこからひとつひとつ切り取られています。このトリミング・額装を手掛けられたのは東京外苑前にお店を構えるFUCHISOの店主小松さん。大判のベールから部分部分切り取っていく作業は本当に大変なことだと思います。(主に気持ちの面でも...)だからなのか、小松さんの目を通した上でトリミングされた布物は額装品となった時にベールそのままでは感じ取りにくい細部の模様、絹糸の艶やかさなどが際立ち更にサイズの違いもあいまって切り取り方次第で見え方の変わる面白みが増したように思います。写真のピンクのフルカリは特に細かい刺繍模様がたくさん。絶妙に色合いの違いがあるのも女性心をくすぐります。薄づきの淡い色味は年配の方によく用いられたそうですね。それを聞いてはじめは可愛らしい色なのにと驚きましたが観察しているうちに納得。女性らしい奥ゆかしさがあり品がある。程々にグラデーションのように煌めく淡い色合い、写真で一番伝えづらい色味なのです。なので実物はぐっときますよ。
近くで絵の展示をしている方が来られて写真で見たこのピンクのフルカリが気になる、とおっしゃって下さってました。その方は絵や造形物を作り上げるときに題材にしているのが"皮膚"なんだそう。あ〜なるほど、と思いました。今お店の近くで行っている岡山芸術交流でも展示作品に"皮膜のプール"という作品がありますがそれもピンク色のどろりとした液体。なんだか色々つながります。そういう体内の様な皮膚の様なザワザワとするものへの憧れや神秘性を拾い上げたり何かと結び付けたりということで気持ちが高まることも思えば昔からよくあります。これもある種女性特有の想像力の面白さかも。

フルカリ展 -ocogeshokuba丸の内店一周年企画-
2019年11月22日(金)〜12月2日(月)
11:00-19:00 ※会期中無休

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