東洋モノ

ここのところ東洋物に心惹かれてます。以前から惹かれる古物の中には東洋物が主軸のようにあって、お店を作り上げてきたものの中にもそっといくつかありましたが、それがちゃんと根を張ってきたというか私たちの根本なのだなと気づかされたというか。面白いほどに興味ある事柄の原点がそこに結びついてきて、自分たちの中で間違いのないものが確実に手中に(店内に)集まってきています。その中で徐々に集まってきた中国色絵の香合と猿投の焼き物。どちらも一見焼き物の風合いとしては相反しているのに、例えばお茶や香りものを通してみた時に馴染み合う想像が出来る。互いに相反した見た目・質感でも言い表せない品の良さが物々を受け入れ・結び付ける働きをしているような。なぞっても真似の出来ない品の良さは東洋物に惹かれる大きな魅力の一つに思います。そういう意味では利休の見ていた世界・物選びにも通ずるものがあるようですね。
(写真上)中国色絵香合 30,000円
(写真下)猿投山茶碗 10,000円

Konishi Konomi
インドの布モノ

アジアの古布を集約した本を見ていて発見したゆるやかな刺繍が施されたカンタ。(写真一枚目)噂に聞く出来事なんかを記録するように刺繍したりもするらしく、その中に空想も交えながら刺し進めていくそう。絵からも物語っているけど本当に大らかだなあ。大勢の方が口を揃えて言うように、こういう頭の柔らかさに到底敵わないなと思うのです。最近また頭がキューっと締め付けられていた。そうなるとそれに伴い視界もどんどん狭くなり考えも一辺倒になり同じ事の中でぐるぐる彷徨うだけのような。そうなる時に目の前の"物達"や未知の詰まった文献・本はそこからひょいっと軽やかな方向へと転換させてくれますね。結局は物に助けられているなあとしみじみ思うのです。(写真二枚目:店内のフルカリ/インド パンジャーブ地方)

Konishi Konomi
和田朋子展

沸々と構想を練っていた和田さんのアートピースの展開をお店で実現したくて声をかけさせてもらったのがちょうど一年前の年末。その頃和田さんと相方の高橋さんとで立ち上げたブランド"TOUMEI"からは照明の展開も始めたばかり。どちらも気になっていたし、当初考えていた万富の店では点在する空間に作品も照明も合う確信があったのでどちらもお願いして作品の展示と照明の受注会を兼ねました。そしたらあれよあれよと一年後(現在)。思いがけず出会った建物でお店を始めることとなり、物もほとんど移して商店として作り上げました。和田さんの展示はそのまま万富で、と考えていましたが丸の内の店舗を作り上げていくうちに外から覗く店内の一角がとても綺麗に映えている事に気づき、ガラス作品があの空間に散りばめられてたら...と妄想しだすと止まらなくなり。紆余曲折経て丸の内店にて2月1日(金曜日)より開催する運びとなりました。気づけば一ヵ月を切り、一年間色々な場面を想像していたものがいよいよ、と思うと不安やら心配やらはありますが純粋に楽しみです。描いていた空間は変われど、その空間を箱としてみなすなら中に散りばめられる意向は変わらないかと。和田さんのガラスの箱と空間の箱に点在する間や意匠を楽しんで頂ける展示にしたいと思っています。


Tomoko Wada solo exhibition - Stuructures -
2019年2月1日(金)−11日(月・祝)
12:00-18:00 会期中無休

Konishi Konomi
お正月紀行


今年の正月は程よく忙しく動けて良かった。2日は福山3日は京都へ。寺 禅画 見立て 庭 湯豆腐 温泉 茶室 掛け軸。気になる物・事をこの機会に存分に味わおうと見回ってきました。福山は一件だけ、去年も同じ日に訪問してました。山の中にある禅寺でもてなしがとても良いのです。今回は温泉・湯豆腐を目的に。そもそも禅に興味を持ちだしたのは名古屋で行われていた展示がきっかけで、そこでテーマとされていた"〇△☐"様々な解釈があるようですが本当の意味はよく分かっていないそうで。その時に"〇△☐"はこの人が有名なのよ、と書家の方に教えて頂いた仙(せんがい)の人柄にぐっと惹かれたのが大きくて。まるで知り合いを紹介して下さるかのように楽しそうに仙僂凌佑箸覆蠅砲弔い洞気┐堂爾気蠅佞鵑佞鵑畔垢い燭里舛垢阿膨瓦戮董元々知っていた白隠につながり禅語につながり禅寺につながり、行きたい禅寺をマップ上でチェックし...のようにして行きたいところも増え、知りたい事も増え。禅そのものの教えに興味が湧きそれは今でもずっと変わらず。そこに色々の応えがあるような気がしているのです。単純に共感でき落ち着ける作用も大きいのかも。とはいいつつまだまだ知らないことだらけ。勉強勉強。

Konishi Konomi
2018/12/30

本日仕事納め。文字通りには納まらず...今年後半は頭の中がまさに師走状態で駆けていったような気がします。でもまだまだ本当の駆け込みには到達していないかな。甘えず鞭を打たなきゃ。去年暮れに頭を巡らせていた深めていきたいことは、今年に入りぐんと吸収してきた気がする。香の事・茶事・芸事・芸道具を中心に落語まで。今思い返せばそれぞれにキーパーソンがいて、そのおかげで今年は様々な分野へ足を踏み込んだような。しみじみ有難いなぁ。あれこれ幅の効いてきた興味事に関することが今、内々から込み上げてくる楽しさがあって。不思議とそういうものって今まで見てきた・感じてきたものと繋がっていくんですよね。身震いを起こすような繋がり。来年の目標はその共感者を数珠つなぎに増やしていくこととしようか。

Konishi Konomi
実験的空薫

実験的空薫 其の一
白檀と沈香を合わせた空薫(そらだき)。目分量で白檀7の沈香3の割合。沈香の方が炭に近かったからか、時折煙をたてながら甘く濃厚な香りがポッと広がる。そのベースには白檀の緩やかな香りが持続的に。炭を半分にしていた為40分程のお楽しみ時間。
香りの立ち方は様々で組み合わせも数えきれない程。未知数な香のアレコレを実験的に楽しんでいきたいと思います。

香炉 / 弥生式土器  6,500円

Konishi Konomi
赤いトレイ

近頃は無性に盆ばかりに惹かれてる。古物を選んでいる時も手に取るのはコレばかり。銅やメラミンなど素材もバラバラ。元の用途は違えど盆と思えば盆に成るようなものって無条件に良いんですよね。その中で今日はデンマーク製の真っ赤なトレイをご紹介。合板に赤の効いたこのトレイはほとんどフラットに近く少しの窪みが絶妙なんです。なのでディスプレイとして楽しむのも〇ではないでしょうか。個人的には壁に掛けても絵になるな、と。店内には散り散りと赤のポイントが在りますがこのトレイもその一つ。空間に色を添え、木の質感がどこにあっても溶け合います。

木のトレイ / デンマーク  8,000円

Konishi Konomi
香木を楽しむセット


"香り"という五感で感じられる楽しみの一種を広げてくれたのは、私の中では俗にいう和の香りが印象強かった。線香を始め、香木そのものの香りを楽しめる焚き方や焼香もその一つ。知らなかった世界をどんどん広げてくれるのだけど馴染みやすさや懐かしみ、芯から落ち着く秘密があるのは、長ーく続いてきた日本独特の香りの歴史がどこかで染みついているからなのかも。一度ハマってしまうと何をするにも香りが結び付く。以前より線香を中心に展開していた"東京香堂"から、香木そのものを焚いて香りを楽しめるセット商品が届きました。早速、気になっていたので手始めにと選んでくださる方も多く私としては香りを軸に繋がれることが只々嬉しい。ちなみにこのセットでの楽しみ方は"空薫き"という焚き方が一番お勧めかなと。火のついた炭から灰へ熱が伝わりその上にある香木が温められることでじんわりと香りの広がる焚き方。2枚目の写真は炭が燃え尽きた後。40分程かけてゆっくりと炭が燃えていき、香木の香りは1時間程かけてゆっくりと空間へ広がります。平安の時代より盛んだった焚き方、現代で楽しむなら軽快で楽しくあっても良いと思うのです。気に入りの器を香炉に見立て日頃の良い息抜きに。

香木を楽しむセット / 東京香堂  ¥4,212

Konishi Konomi
広島出張


昨日は広島・尾道へ。
事前に"広島一の美味しいピザを食べましょう"と気持ち舞い上がるような声をかけて頂き、ゆっくりピザを堪能した後ほの暗い明かりに包み込まれるギャラリーへ。出店の際に繋がった縁からさらに少しずつ繋がりここに訪れることが出来て、感慨深い思いを馳せつつ店主の方とも話を弾ませつつ...気づけば7時間。あっという間に感じました。話の弾む楽しい方、後半は店内にて落語鑑賞会。以前からすこし興味のあった落語への道も今回の訪問でぐっと広げてくれました。昨日の記憶を何度も遡りながら改めて余韻に浸る、今日はその断片探しのような一日です。広島を出た後、尾道へも向かいました。目的は坂の上のbar。漆のハイスツールを堪能しながらドリンクを堪能しながら。ここでも洞窟のようなほの暗さ。丸の内のお店にはさんさんと光が差すので2件とも対極的な面白さがありました。また広島一のピザが食べたくなるころに。

Konishi Konomi
ヒムカシの高機能ショートジャケット

従来のアウトドア素材をヒムカシの着眼点でより楽しくより軽快に仕立てた今期のアウトドアシリーズ。アイテムはバラバラでも、そうそうこういうの!が詰まっていて非常に悩ましい展開になっているのです。冬服だけど洗えることは大前提に、保温性・通気性・耐久性・速乾性などなど。こういう高機能性能ってあってもおかしくないはずなのに、何故か一番よく着る日常着には備わっていない。その当たり前を見事に払拭してくれてるような。一言で言ってしまえば嬉しいポイントが沢山なんです。ノーカラーのショートジャケットもまさにそこから発展したもの。見た目の薄手さからは想像できないくらい、着てしまうと一気にポカポカ。ハリのある生地に品があり、見た目には落ち着きと華やかさが。合わせを考えるのが楽しくなる一着かと。オフタートルとの相性◎でした。

Konishi Konomi